Sweet secret

「ふぅ～……やっと終わったな。ってもう外暗くなっちまったな。」

…先生スパルタすぎるよ…。

授業の分の遅れを取り戻したまではよかったんだけど、テストのやり直し覚えるまでとか厳しすぎる…。

おかげで頭の中は化学式やらイオン構造等で埋め尽くされているような気がしてきた…。

「ほら、今日はここまでにしといてやるからさっさと帰る支度しろ。早くしねーと送ってやんねーぞ(笑)」

「わかりました！」

いくら季節が春だからってこんな暗いところを帰りたくはない。

あたし、オバケとか幽霊とかそういった類いのものが超苦手なんだよね…。

いないと思えば思うほど怖くなる…子供っぽいとかよく言われるけど…。

お化け屋敷でひとりぼっちにされるというのがありトラウマになって以来恐怖心が芽生えた。

これは仕方ないでしょ。絶対なおらないし。

「先に車乗ってろな。」

先生はそういって車の鍵を渡してきた。

「はぁーい。」

昨日乗ったし先生の車は覚えてるもんね♪

あたしは下駄箱から靴をとり、先生の車へ向かった。