Sweet secret
「ごめん、絢乃。実はさ…」

「わかった。デートでしょ?早く行きなよ。一哉君待ってるんでしょ」

「うん。ごめんね。今度、一緒に帰ろ♪」

「うん。」

叶華を見送って、帰る準備をする。

いいなー。

叶華のことがちょっと羨ましかったりする。

2人を見ててわかるんだ。

幸せそうだなって。

2人がケンカしてるのなんて見たことない。

逆に毎日ノロケられているくらいだ。

「おい。えっとー…斉藤だっけ?」

声のした方に振り返った。

「そーですけど、どーしたんですか。先生」

教室のドアにもたれ掛かっている先生に声をかけた。


「悪いんだが、ちょっと付き合ってくれないか?」



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