「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
日が少し傾いてきたが、まだ間に合うだろうと、理絵は岩礁の先端のほうへ向かっていった。岩礁の先端の波が砕けている所は危険で行けそうに無く、岩に砕けた波が、細長い岩と岩の間を小さな波となって進んでくる所までゆき、手を差し入れてみた。
「気持ちいい」
と理絵が呟いた瞬間、滑って転倒してしまった。
しばらくして理絵は気がつくと、太陽が先ほどよりも、ずいぶん水平線に近づいているのが見えた。
どう見ても、四時は過ぎている。頭を打って気絶していたのだと思い、すぐに帰ろうと立ち上がろうとしたのだが、足首を挫いているのか足首がひどく痛くて立ち上がれない。
しかし、こんな所で居る訳にはいかないと、這うようにして戻り始めたのだが、なかなか思うように進めない。仕方なく電話で連絡しようと、携帯電話を取り出すと、倒れた拍子に岩にでも打ちつけたのか壊れてしまっていた。
とにかく自力で帰るしかなく、這うように進んでゆく。
その頃、由紀は理絵が帰ってこないことも知らずに、眠っていた。
時間は午後五時を過ぎていた。
時間は二時間ほど遡り、ニューヨーク時間の午前二時過ぎ
対策室に居る李の所に、三時間前からは一時間おきに小惑星群の情報を知らせに来ている科学者が、現在の状況を知らせに来た。
「気持ちいい」
と理絵が呟いた瞬間、滑って転倒してしまった。
しばらくして理絵は気がつくと、太陽が先ほどよりも、ずいぶん水平線に近づいているのが見えた。
どう見ても、四時は過ぎている。頭を打って気絶していたのだと思い、すぐに帰ろうと立ち上がろうとしたのだが、足首を挫いているのか足首がひどく痛くて立ち上がれない。
しかし、こんな所で居る訳にはいかないと、這うようにして戻り始めたのだが、なかなか思うように進めない。仕方なく電話で連絡しようと、携帯電話を取り出すと、倒れた拍子に岩にでも打ちつけたのか壊れてしまっていた。
とにかく自力で帰るしかなく、這うように進んでゆく。
その頃、由紀は理絵が帰ってこないことも知らずに、眠っていた。
時間は午後五時を過ぎていた。
時間は二時間ほど遡り、ニューヨーク時間の午前二時過ぎ
対策室に居る李の所に、三時間前からは一時間おきに小惑星群の情報を知らせに来ている科学者が、現在の状況を知らせに来た。