少女の○○童話。

「あの……」


 少しの恥ずかしさを胸に
 私は黒猫の変態さんに
 声をかけた。






「僕の目に狂いはなかった。」


 そう言うとそそくさと私を
 向かいの椅子に座らせた。



 カップに入ったコーヒーを
 少しすすって


 黒猫の変態さんは
 また口を開いた。



「さて、本題にはいりましょう。



 …あなたは誰ですか?」






 …………。



 ……あなたこそ何なんですか?


 25才前後だと思われる容姿に

 黒髪、長身で端正な顔立ちを
 している彼は


 一般的にイケメンと言われる
 ジャンルに属しているであろう。

 そこそこいい大人がコスプレを
 している。



 危ない人物なのだろう。


 いや、そんなことより
 私の今の状況だ。


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