佳き日に



「俺はこれから赤い女を探すつもりだ。もちろん、邪魔なメモリ—ズも殺していくが。で、お前らはどうしたい?」

どうしたい?雪のその問いに琴と閏はぐ、と言葉を詰まらせる。

メモリーズが攻撃してこない今のうちに国外へ逃げるのも手の一つ。
雪の赤い女探しを手伝うのも一つの道だ。
後者はなかなか興味がある。

だが、かなりハイリスクだ。
下手したら今味方の秘密警察までも敵に回すようなことをしなければいけなくなる。

黙り込んだ二人に雪は苦笑いした。


「まぁ、時間はそこそこある。一週間後までに決めてくれればいい。それまではまだ他のメモリーズも手を出してこないだろ。」

一週間。
長いようで短いな、琴が思ったとき、雪はああそうだ、ともう一度口を開く。

「お前らが俺とは別の道を行くって選択したとき、ちゃんと命の保障はしておくから安心しとけ。」

「どういうことですか?」

雪の命の保障、という言葉に閏が眉をひそめる。

「お前らが本当は警察側じゃなかったて情報を椿に流してもらう。秘密警察の方にもお前らが所属していた記録を消してもらうよう頼んだ。あぁ、椿への依頼料は俺が払っておくから。」

それはつまり、閏と琴は選択によってはメモリーズ側に戻れるということ。

今の全メモリーズから狙われている状況よりはかなり楽になるだろう。




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