佳き日に
どうすればいいんだろうな、と琴が考えていたら、閏が戸惑いながら口を開いた。
「琥珀さんはどうするんですか?」
「利用する。」
雪の言葉で閏はなんとも言えないような表情になった。
それからまた考えこんで、そのまま考えていたら寝不足になってしまったらしい。
ソファーに横になってスゥスゥと寝息をたてている閏を見る。
閏はギリギリまで迷いそうだな、と琴は思った。
「俺はどっちにするかー。」
どっちを選んだって危険はあるし、どっちに行ってもやることは変わらないだろう。
殺して、命を奪って生きてゆくだけだ。
「よっ、と。」
素早くポケットから100円玉を取り出し真上に高く放り上げる。
表なら雪、裏ならメモリーズ。
チャリーンと軽快な音が響く。