佳き日に
[1]
この目の前の少女はどうやって私を殺すつもりなのだろうか。
血が滲んだ白いワンピースが痛々しく、それでも平然としている萩を見つめ琥珀は思った。
雪からのメールによれば彼女は敵だ。
琥珀を殺すつもり、では、どうやって?
琥珀は必死に考える。
銃かな?
銃だったら、あんな一瞬で弾が飛んでくるもの、どうやって避ければいいのだろう。
キュ、キュ、という音に視線を下げると、萩の細い腕がスケッチブックの上で動いていた。
『かおがあおい、きぶんわるい?』
「大丈夫だよ。」
この気遣いも偽物なのかと思うと、寂しくなる。
琥珀はもう一度血の滲む萩の細い腕を見る。