オオカミ先輩の猫かぶり
「ちょちょちょちょっと、本当に離れてください。」



「照れてるー。顔真っ赤っか。可愛い。」



「かわっ!!?」



「あははー。動揺しすぎ。やっぱり面白いね。」



完全に弄ばれてる。



てか、このままじゃ心臓が壊れる。



なんとかここ(先輩と壁の間)から抜けださねば!



「あのートイレに行きたいのですが…。」



これはさすがに離してくれるでしょ。



「そっか、じゃあ仕方ないね。」



あぁ…よかった、やっと解放される。



「離してください。」



「いいよ。ただし、俺と付き合ってくれたらね?」



「は!?」



「そんなに驚く?」



クスクス楽しそうに笑ってる先輩。



本当に何がしたいのか謎。



「付き合うとか、無理ですよ!」



てか、本当にトイレに行きたくなってきた。



ピンチ!
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