オオカミ先輩の猫かぶり
「えー何でダメなの?」



「ダメですよ!先輩のこと全然知らないし!てか、本当に離してください!漏れます!」



本当にやばいよ、漏れるよ。



「知れば良いんだよね?じゃあお試しで付き合って、俺のこと知ってよ。とりあえず2週間。その後またどうするか決めて良いから。ダメ?」



その後またどうするか決めて良いってことは断っても良いのか。


まぁ2週間だし、良いかな。



それより今は限界だし、ちゃんと考えられる余裕がない。



「良いですよ。」



「え、やった。嬉しい。」


そう言った先輩がちょっと離れたすきに脱出して、トイレに全力疾走。



「ちょっと宇佐美さーん!」



戸惑った先輩の声が聞こえるけど、無視。



今は答える余裕はない。
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