海☆恋
「何かあったのか?今日は、何だか可笑しいぞ?」
ギュッ!
未来は、視線を先生に向けたまま私の服の裾を掴んだ。
「前から思っていたことです………………ですからもう……………
自分の気持ちを偽るのは辞めて下さい……………両親には、ヒックヒック
話しておきます、ですからヒック、私を…………………忘れて下さい。」
バンッ!
先生は、その言葉を聞くと強く扉を殴った。
「それは、俺と婚約を解放すると言うことか?」
未来は、その言葉に小さく頷いた。
こんな近くでこんな事を聞くなんて……………未来には、幸せになって欲しいのに。
「離れる何て絶対に許さない!!」
先生は、完全にキレてしまったようだった。
鋭い目つきで私たちを睨んでいる。
未来は、泣きながら小さく身体を震わせた。
「どう……………して?」
未来は、もう先生に視線を向ける事が出来なくなったのか俯いてしまった。
私は、優しく未来を撫でる。
私にはこんな事しか出来ないから。
「俺の顔を見ろ!」
先生は、そう良いながら私達の方へ近づいてきた。
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