海☆恋
「嫌!来ないで下さい!」
ギィ~
その時また重い音が聞こえた。
「先生、いくらムカついたからと言って無理強いは良くないですよ。」
「楓!」
そこには、腕を組んだ楓が立っていた。
すると楓は、私の方に視線ぜんを向けると一度頷いた。
「立花、お前はこっちに来い!」
「え?」
もしかして楓は、先生と未来を二人にさせるつもり?
クイクイ
服の裾を引っ張られ隣を見ると未来が必死に首を振っていた。
きっと未来も先生と二人にされると思ったのだろう、涙がかなり溜まっていた。
私は、楓に視線を戻すと小さく少し首を振った。
グイ
「キャッ!」
先生は、業を煮やしたのか私と未来を引き剥がした。
「悪いがここからは俺達の関係だ!悪いが二人とも邪魔しないで貰えるか?」
「ですが!」
「立花!邪魔するな!俺達には、関係ないだろう?」
私の近くまで近づいていた楓が私を見ながら言った。
「でも!今はまだ二人では、辞めといた方が良いと思うの!だから………………。」
すると楓は黙って首を横に振るだけだった。
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