海☆恋



「離して!先生には私の気持ち何てわからないわ!」


そう言って未来は先生の手を払いのけた。



「おい!」



「未来!待って!」



私は、未来の所まで近寄ろうとした。



「いつもの所で待ってるから……………だから、立花は走っちゃ駄目だからね?絶対に!」



「未来……………!」



未来は、それだけ言うとそのまま走って屋上を出て行ってしまった。



もう!未来ったら心配性なんだから!でも、私もこの状況からどうしょうかなぁ?

少し位なら走っても大丈夫かしら………………せめてこの屋上を出るまでは………………。



私がそっと先生に視線を向けると驚きと辛さが入り混じった顔をした先生がいた。



私は、そっとドアの方に近付こうとした。



パシッ!



だが、それは叶わず私は、急に後ろから腕を引っ張られて後ろに仰け反ってしまった。



急な事に心臓の速さが増した。



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