海☆恋
そうだよね………………………でも、私の事で泣いてくれるのは嬉しいことなのかも知れない。
「でもね立花…………………私をその海まで連れて行って………………
そこで話して欲しいの!
ちゃんと聞くから……………お願い!私に話して!」
ギュッ!
未来は、震える手で必死に私の手を掴んでいた。
「うん……………話すね!ちゃんと……………話すから。」
鼻の奥がツンと痛んだ。
自分で言った事なのに私まで泣きたくなってしまった。
親友に話せたかった悔しさと、これから話す事に怖くなった。
私は、ただ話して私からみんなが離れていくのが怖かっただけなのかも知れないわね。
それからは、二人とも流れてくる涙を止めることが出来ることなく泣き崩れた。
涙が止まったのがかなり泣いてしまった後で目が赤くなってしまっていた。
「そろそろ行こうか、未来……………お姉ちゃんには海に迎えに来て貰おう。」
私が、そう言うと未来は黙って小さく頷くと微笑んでくれた。
未来……………私は、これだけでも、本当に嬉しかったんだよ。
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