海☆恋
「私の心臓ね、もっと弱くなっているの…………………もう心臓移植しか助かる見込みは、無いんだって………………移植しても
どの位生きれるかどうか…………だからね次に発作が起きればもう学校に行けなくなるんだって。」
未来は、その言葉に必死に首を振る。
「だったら!移植しょうよ!そしたら生きれるんでしょ?!」
私は、小さく首を横に振った。
「確かに、私は17歳になったわ……………だから日本でも移植は可能だよ
でもね、私が移植してもらったらその心臓を無くしてしまった人は、どうなるの?
脳は死んでても心臓は、生きてるわ!
小さく動いたりする事だってあるわ…………
まだ生きているの……………私は、そんな人から、その人が生きるための心臓を奪いたくないの………………
発作さえ起こさなければまだ私は、二十歳まで生きることが出来るわ!大人になれるの!
私の心臓が止まるまで私は、それまで自由に生きたいの!
それだけは、未来にも分かって欲しいの。」
未来は、既に大粒の涙を止めどなく流していた。
私は、震える自分の手を必死に押さえていた。
未来にバレないように。
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