海☆恋
そう、私は簡単には死なない!沢山の人を残してしまう。
だから、私はこれ以上誰かと関わる事を避けていたのに。
未来は、未だに泣いていて泣き止みそうに無かった。
PPPPPPPPPP
いきなり私のポケットの中の携帯が鳴りだした。
静かな浜辺は、良く聞こえてしまう。
私は、静かに携帯を取り出してディスプレイを確認した。
ドキ
楓………………。
そう言えば何も言わないで海に来ちゃったんだ。
私は、そっと視線を未来に移すと静かに立ち上がった。
「立花?…………どこ……………行くの?」
未来は、必死で言葉を絞り出すと私のスカートを掴んだ。
「楓から電話が入ってるの……………多分今の居場所と未来の事だと思う
今、先生と二人でいると思うから…………………未来もちゃんと先生と話した方が良いと思うわ。」
未来は、少し首を横に振ると俯いてしまった。
すると、一度目の着信が終わると直ぐにまた鳴りだした。
出ないときっとずっと鳴り続けるかも知れない。
「未来……………私やっぱり出るね?」
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