海☆恋
私は、バレないように座り込んだ。
お願いお姉ちゃん!早く来て!
私は、未来から背中を向けた。
鼓動が早くなって心臓が苦しい。
でも、今離れるなんて……………未来を一人なんて出来ないよ…………!
「立花…………あのね?
ッ………!立花?!」
キキィー!
バン!
車の急ブレーキの音が聞こえて誰かが降りてきた。
「立花!」
お姉ちゃん?
私は、ゆっくりと顔を上げると顔を青くしたお姉ちゃんが立っていた。
「立花!大丈夫?!」
お姉ちゃんは、そう言って私の肩を掴んだ。
私は、小さく首を横に振った。
「未来ちゃんは、話す相手がいるでしょう?!少し向こうで待ってるから行きなさい!」
お姉ちゃんは、未来に少し強い口調で病院とは反対を指差した。
「でも、立花が!私のせいなのに!」
未来は、今にも泣きそうだった。
「私は……ハァハァ……だい………じょうぶ…クッ……ハァハァ………だか……ハァハァ………ら…………。」
私は、途切れ途切れに小さくこれだけしか口に出来なかった。
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