海☆恋
私の意識は、完全に無くなり気付いた時には緊急治療室の中にいた。
私、どうしたんだろう?
まだ、朧気な意識をはっきりさせようと周りを見渡すと、医者達と同じ格好をしたお姉ちゃんとお母さんが泣いていた。
私の人達は、手術の格好をしている。
私の心臓……………止まっていたの?
私………………生きてるの?
周りからは、安堵の息が漏れ、お姉ちゃんは泣き崩れていた。
後、少し遅ければ助からなかったかも知れないと言う事を私は、後から聞かされた。
私は、いつもの瞳と一緒では無い部屋に連れて行かれた。
当分は、此処で大人しくしなければならないわね。
学校のみんなに会えない事がとても悲しかった。
お姉ちゃんとお母さんが私の手を握ってくれていたが今は、ガラス窓の外で見守ってくれている。
未だに二人は、泣いていて私はとても酷いことをしてしまったと思った。
自分の好きな海で倒れてしまうなんて………………………
早くもう一度大好きな海に行きたい……………せめて、あの病室で海が見たい。
「海が…………見たい。」
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