海☆恋




あの倒れてしまってから数日たって、やっと普通の病室に移される事になった。


寂しくてたまらなかったので凄く嬉しかった。



「立花!」



病室に前に瞳が待っていてくれた。



私の胸は、自然に温かくなった。



「瞳…………。」



瞳の目は、軽く涙で潤んでいた。



その姿を見て申し訳なく思ってしまっている。



「荷物は、もう整理されてるから大丈夫!」



「うん!」



私は、その言葉に強く頷いて見せた。



ただ嬉しかったんだ………………待っていてくれたことに一人じゃあ無いことに。



病室に入ってみると…………二人部屋でやっぱり隣同士にならんでいた。



「立花!ほら、海が今日も綺麗だよ!」



瞳のその声にそっとそばに近寄る。



瞳は、嬉しそうに微笑んで海の方を指さしていた。



私達は、自然にテンションが上がっていた。



「やっと、帰って来れた。」



私の口から自然に言葉が漏れた。



凄く嬉しかった…………………この光景を見ること何て出来ないと思っていたから。



グイ



すると突然私のパジャマの裾が引っ張られた。



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