海☆恋
「だって!未来は、彼の事が好きなんでしょ?!それなのに何で?!」
瞳は、少しパニックを起こし私の腕を強く握る。
いつも冷静な瞳がここまでパニックを起こすのは珍しかった。
「先生には、好きな人がいるから自分は身を引くんだって言ってたわ。」
私は、真っ直ぐ瞳を見て言った。
「許さない!」
「瞳?!」
瞳が突然大きな声を出して少し震えている。
「私の未来を傷つけるなんて……………あの男!絶対に許さない!」
瞳は、そう言うと病室から出ていこうとした。
「ちょっと待ってよ!瞳どこ行くの?!」
私は、焦って瞳の腕を掴んだ。
「離して!立花!あの男に電話でどう言う事か聞いてくる!」
「なっ!」
冗談じゃあ無いわ!もし未来の言っていたのが本当だったら先生は、瞳が好きだって事じゃあ無い!
「待ってよ!瞳!」
私は、慌てて瞳を掴んでる手に力を入れて瞳を行かせないようにする。
先生の様子からしたら、そんな事は無いと思うんだけど………………。
「離してよ!立花!お願いだから行かせて!」
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