女王様は上機嫌【GL】
わたしはフンッと鼻鳴らした。
「友達の問題行動を正すのは、友達の役目でしょ」
千鶴は目を泳がせた。
金魚みたいに口をパクパクさせて、それから押し黙る。
――よし、勝った!
心の中でガッツポーズする、わたし。
昨日の夜、わたしは腹が立って。
千鶴の嫌がりそうなことをしてやりたくて。
それで、考えたんだ。
千鶴の友達で居続けてやるって。
それも、お節介で小うるさい友達になってやるんだ。
「‥‥好きにしろよ」
またそっぽを向いた千鶴が、小さく呟いた。
「好きにするよ」
わたしはニッコリと笑ってみせた。