隣人は高校教師


「高校生ならアウトだけど、大学生ならありだな。」

ギョッとして彼の綺麗な顔を見上げると、ふははっと楽しそうに吹き出した。

!?

その時あたしは相当不細工だったと思う。

不細工さ全開で眉をひそめた。

「警戒しすぎだって。
誰もいきなりこんなとこで襲いかかったりしないから!」

「いや、警戒しますよ。
アリとか言われたら引きますよ普通に」

まじで?引いた?とずっと楽しそうにニコニコしている彼に、関わらない方がいいと危険信号が鳴った。

「…じゃあ、あたしはこれで」

そそくさと扉に手を伸ばすと、ねぇ。と横から再び声をかけられた。

仕方なく、ゆっくり横を見ると、ドアにもたれかかって腕を組みながらこちらを見ながら薄く笑みを浮かべている彼と目が合う。

「あんた彼氏いないだろ」

はぁぁあ!?

最強に頭にきたあたしは勢い良くドアを開け、サヨナラッ!!と叫びながらドアを思い切り閉めた。





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