隣人は高校教師

関わりたくない



景色のいい部屋と、誰にも文句を言われない生活。
期待に胸を膨らましていたのに、ある男のせいで不愉快極まりない生活となった。

初対面は失礼な事抜かすし、修羅場で迷惑かけられるし、…今日なんて最悪。


「……っぁ…!」


微かに聞こえてくる甘い声に、泣きそうになる。
信じられない!もうちょっと人の事考えたら!?

しかし文句なんて言えるはずがない。

最低最低最低


次の日、更に最悪な事に扉を開けると隣の扉が同時に開いて、朝からキスシーンを見てしまった。

女の人を見ると、昨日の声を思い出して何故か気まずくなる。

なんであたしが気まずい思いしなきゃならないの?

またね、と優しい声が聞こえた後フワリと風に乗ってシャンプーの香りがした。

なんとも言えない気持ちで彼女の後ろ姿を見送っていると、あれ?と後ろから最低男の声がした。



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