冷姫Ⅰ

次の日の朝、教室に行く気がしなかった私は屋上に向かった。



そしたらそこには永遠たちがいた。



「チッ」



屋上を出ようとしたら


「待て」



永遠に呼び止められた。



それでも無視して歩こうとしたら、



「君は何者?」



凛がきいてきた。



何者って・・・・。



「宮野 雪だけど」



「そうじゃなくて。俺は斑の情報として色々な人間のデータをハッキングしてきた。でもきみの情報は何重にもブロックされていて、俺でもみることができなかった。最初に俺たちを怖がらなかったこともそうだし、君は何者?」



ハッキングできないのは当然のこと。私が自分で管理してるから。怖がらなかったのも当然のこと。だって私は・・・・




「私のことはほっといて」




「そういうわけにはいかねぇ。俺たちがこうして話しかけたその瞬間から、お前は他のチームに狙われてんだ。俺たちがお前を守るからそのかわりに「ふっ」



「あぁ?」



永遠が話していることがおかしくて笑ってしまった。




「守る?そんなこと頼んでないし、自分のことは自分で守れる」





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