冷姫Ⅰ

「俺が強いのは眞田組に世話になってるから。つまり、勇気の従兄弟だよ。親がいないから頭が引き取ってくれたんだ」




「なるほどね。でも、知らなかったわ」




「あの家にいないから。今は一人暮らし。ちょうど雪が来たころからだから会わなかった。」




「そういうこと」



「勇気から話は聞いてる。俺も協力する」




「勇気が頼むってことは相当ね。じゃぁお願いするわ。でもなんか、実はよくしゃべるのね」




「無口なわけじゃねぇから。無駄な相手と話さないだけ」



「斑のみんなは無駄なの?」



「チームに入ってんのは頭の命令。雪もそのためにきたんでしょ?それと一緒。その情報、俺からだしね」



「そうだったの。じゃぁ、今日からよろしくね。霧」



「あぁ。よろしくな。雪」
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