隣に魔王さん。
「………ん、」
むにゃむにゃ、もぅ食べれません………………!!!
____パチッ
えぇ、一気に覚醒しましたとも。ガバッと起き上がり、辺りを見渡し叫ぶ。
「なにこれぇええええ!」
今私が寝ていたベットは天涯つきのふかふかベット。えぇ、寝心地は最高………じゃなくて。
ベットから飛び出し何だ何だと慌てふためく。普通ですよね。
でも、そんなコト余裕で言ってられるような場合じゃなくてですね。
「ここは………ドコ」
上には豪華なシャンデリア。
横にはきらびやかな骨董品。
下には高価そうな絨毯。
「ナゼ」
「申し訳ございません。」
「にゃっ!」
スッと音もなく扉を開けながら深々と礼をしている。誰か、
………びっくりした。気配を感じる余裕が無かったからだと思うけど………びっくりした。
「驚かせてしまい申し訳ございません。私、召し使いのスウハと申します。」
深々ともう一度礼をする召し使い…のスウハさん。
うん、わかってたよ。流れ的にそうなんだろうな。と思ってましたよ。
スウハさん、かなりの美形です。黒スーツをビシッと着たビジネスマン並にカッコいいです。