隣に魔王さん。


「………ん、」


むにゃむにゃ、もぅ食べれません………………!!!


____パチッ

えぇ、一気に覚醒しましたとも。ガバッと起き上がり、辺りを見渡し叫ぶ。


「なにこれぇええええ!」


今私が寝ていたベットは天涯つきのふかふかベット。えぇ、寝心地は最高………じゃなくて。



ベットから飛び出し何だ何だと慌てふためく。普通ですよね。
でも、そんなコト余裕で言ってられるような場合じゃなくてですね。


「ここは………ドコ」


上には豪華なシャンデリア。
横にはきらびやかな骨董品。
下には高価そうな絨毯。


「ナゼ」

「申し訳ございません。」

「にゃっ!」


スッと音もなく扉を開けながら深々と礼をしている。誰か、


………びっくりした。気配を感じる余裕が無かったからだと思うけど………びっくりした。


「驚かせてしまい申し訳ございません。私、召し使いのスウハと申します。」


深々ともう一度礼をする召し使い…のスウハさん。
うん、わかってたよ。流れ的にそうなんだろうな。と思ってましたよ。
スウハさん、かなりの美形です。黒スーツをビシッと着たビジネスマン並にカッコいいです。





< 8 / 127 >

この作品をシェア

pagetop