メルラバ
恋は盲目というけれど、まさにその通りだと思う。

何も見えなくなってしまうという本来の意味ではなく、私は秋という人に直接会う前に、秋の心を内面を好きになってしまった。


まさに盲目の恋だ。

だけど、それではいけないと思う。

だって私は目が見える。ちゃんと秋という人の顔を姿形を見ることの出来る目を持っている。

今の私は、あんまんの中身だけ、あんこだけが好きな状態だ。

いくらそのあんこが好きだからといって、皮を破って中身だけほじくるわけにはいかない。

あんまんは皮ごと食べて初めてあんまんなのだから。

…あんまん、て。

ロマンチックじゃないなあ。

自分の例えにげんなりする。
いよいよ頭がいかれ始めてる。
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