ある夕方の拾いモノ -狐と私、時々愛-





私は猫を抱きしめたまま、ホットカーペットに寝転がってそのまま寝てしまった。












「………い」


声が、した。



「起きろ、風邪を引く」


(………誰よ、もう)


そう思って、もう一眠りしようとして。






「―――男っ!?」


私は弾かれたように頭を上げた。





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