恋のつぼみ



「何で、振るなんて!」


えっ?違うの?


なら

「どうして?」


友紀くんは真っ直ぐあたしを見る

そして、あたしの両手を友紀くんの大きな両手で包み込んだ


驚いて友紀くんを見ると、その頬は真っ赤で、それは耳まで


って、あたしも真っ赤になってるのは分かるけど


だって、さっきから手を握られてるんだもん


「千秋さん、昨日はごめん。」

「えっ、それってー。」

「誤解しないで。俺は告白すごく嬉しかった。」



それだけで充分だよ


「だって。」

えっまだあるの?


「と、友紀くん?」

「だって、





俺も千秋さんのこと好きだったから。」



時間が止まった


周りは騒いでるみたいだけど

どの声もあたしの耳には届かない


「うっ、うそ。」

「嘘じゃない。本当に千秋さんが好きだよ?」




友紀くん―――――



止まっていたあたしの恋が今

動き出した






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