クロス†ハーツ
な、なにコイツ…!
絶対私のこと、からかってる…!
そう思いながら、水瀬を睨みつけると。
「そんな顔したって、全然怖くねーし」
「…ムカ」
水瀬は興味なさそうな顔で呟いた。
…さらにムカつくんですけど。
「あ、凛ちゃん!」
「え?」
ムカつく気持ちをなんとか抑えていると、後ろから聞き覚えのある声で呼ばれた。
「帆香ちゃん」
「朝はどうも!逃げちゃってごめんね。おたくの委員長さん、ずいぶん怒ってたみたいだったから」
私と同じく制服を着て、いつもよりメイクアップした帆香ちゃんが、苦笑して話す。
やっぱり朝は、水瀬にびびって、逃げたんだ…。
「あれ、会長は一緒じゃないの?」
「あぁ。アイツはきっとギリギリに来るよ。なんだかんだ忙しい奴だしね」
「結局、鳥井さんが出ることになったんだね」
帆香ちゃんとの会話を楽しんでるというのに、後ろから嫌な声が響いた。