クロス†ハーツ
*
「ばか!……ばかばかばか!!」
「……」
ステージ舞台裏。
短時間でいろいろなことがあったイベント終了後、俺は雨宮に真っ赤な顔でなじられていた。
……正直、そんな顔で「ばか」だけ言われても、まったくなじられた気分にはならない。
「雨宮さん…?お、落ち着いて…?ここだと人も見るし…」
一応舞台裏と言えど、スタッフなど人の目があるので、俺は控えめに雨宮をなだめている。
けど、こいつは、狙っているのか否か、いつもよりしつこい。
「なんであんなこと言うの!?なんであんなことやるの!?……もう!!早菜さん相手だったら、あんなこと絶対しなかったくせに!!」
「そりゃぁ、当たり前…」
早菜さんと雨宮を同じ扱いできるわけないだろ…。
こいつ、混乱してて思考回路おかしくなっちまったか?
「…風紀委員長」
そんなことを考えて、雨宮をなだめるのはもう諦めようと思った時、背後から俺を呼ぶ声がした。
