ジュエリー 君がくれた宝石
【一週間後】
又私は栗山先輩に呼び出された
「姫川返事を聞かせてくれないか?」
「はい。私も丁度言おうと思ってたんですけど」
「…。」
「やっぱり私は瞬ちゃんと別れるなんて出来ません
 先輩には悪いですが…すみません」
私は胸が苦しくなった
栗山先輩との関係も瞬ちゃんとの関係も
両立できないものかとそのとき何度も思った。
「そっか。いやいいんだ瞬はかっこいいもんな
 俺なんか叶う訳ないんだ。でもまあ困ったときは
 俺に相談しろよ?」
「栗山先輩だってすごくかっこいいですよ!
 きっと素敵な彼女ができますよ」
「…俺あきらめないから!姫川の事
 瞬に嫌なこととかされたらいつでもなきついてきていいんだからな」
先輩の言葉が身にしみた
その先輩の言葉にどれだけ救われたか…
「ありがとうございます」
涙を堪えて精一杯言った
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