ジュエリー 君がくれた宝石

波乱

栗山先輩のことも一段落して
私達に再び平和が訪れた…
そう思っていた…
でもそう思っていたのは私だけだった

【ある日】
学校も休みで友達の憐と遊園地へ行っていた

「憐見てみて!!あれ!バイキングじゃない?」
「本当だー恐そう!」
「でも乗ってみたいよね」
そんな他愛もない会話をしていた
次の言葉を聞くまでは
「ねえ…あれ瞬君じゃない?」
「えっ!!瞬ちゃんが?」
私は瞬ちゃんのいるところにいこうとした
その瞬間・・・
「瞬…ちゃん??」
瞬ちゃんは2年生のマドンナと言われている
三澤先輩と抱き合っていた

「ちょ、三澤先輩痛いっすよぉ」
「瞬ったら、本当は抱きついてほしかったくせに」
「そ、そんなことないっす」
「もおっ!強がっちゃって-かわいすぎるぅ-」

私と瞬ちゃんの関係が音を立てて崩れていく気がした
私はその場で泣き崩れた

「なん…で…なんでっ!!瞬ちゃ、ん」
「飴っ!!絶対瞬君そんな人じゃないからっ!
 きっと事情があるんだよっ!!」
「憐…でもなんで抱き合ったりしてるのっ?!」
「そ、それはわかんないけど」
「ほらっ。やっぱ私のこと嫌いになっちゃったんだょおお」
「そんなことないよ!うちが今度聞いてみるからさ。ねっ?」

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