ジュエリー 君がくれた宝石
気がつけば栗山先輩に相談していた
「瞬ちゃんが、2年の三澤先輩とっ…」
「ま、まあ姫川落ち着けよ」
「でもっ!瞬ちゃんとはまだ付き合ったばっかりなのに」
もうこの頃には泣く余裕も、もちろん笑う余裕もなかった
だから藁にもすがる思いで栗山先輩に相談したのだ。
「瞬はそういうことうする奴じゃないのにな…」
「特に喧嘩もしてないのに…」
「あ-だんだん腹立ってきた姫川をこんなに悲しませて!
 おい姫川!今から一緒に瞬に殴りこみにいくぞ!」
「えっ!でも…」
「でももくそもねぇよ行くぞ!」
言い訳をいう暇もなく栗山先輩に手を引っ張られ連れて行かれる…

「瞬はいるか?」
「あ、ちとっちゃあん珍しいなちとっちゃんが1年教室に来るって」
「てめぇふざけんじゃねえぞ」
バキッ!
栗山先輩は思いっきり瞬ちゃんの顔を殴った
「いってぇな!!なんでそんな怒ってるんだよ」
「てめぇが姫川を傷つけるからだろ!」
「は?俺がいつ飴を傷つけたんだよ!」
「2年の三澤とデートしてたろ」
「…。」
「何とか言えよ」
栗山先輩は又瞬ちゃんの顔を殴ろうとした
でも、私は瞬ちゃんが傷つくところを見たくなくて…
「もうやめて!!これ以上は瞬ちゃんが可哀想だよ」
「でも姫川!姫川はそれでいいのか?もやもやしたまんまで」
「嫌だけど…正直今の瞬ちゃんはあんまり好きじゃないし…
 でも!人が傷つくのは見たくないからっ!」
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