桜空あかねの裏事情

「ざっとこんなものかな。もっと深く見たいけど、時間がないからね。今度ゆっくり視てあげる」


ウィンクをして笑みを浮かべる湊志。
あかねはそこで初めて、アーネストが言っていた占い師である事を思い出す。


「湊志さんって、何でも見えるんですか?」

「ははっまさか。見れないものもあるさ。それに部分的だし、相手に伝わらない時だってあるよ」

「そうなんですか」

「うん。でもそれもまた楽しいからいいんだけどね。ちなみにその子はあかねちゃんにとって、頼りになる存在だよ」

「頼りになる……」


あかねは振り返ってみるが心当たりが二、三人程いて断定は出来なかった。


「うーん……いまいち心当たりがあるようで無いような?」


そんなあかねの様子を見て、湊志は苦笑する。


「何も焦らないでいいよ。今は分からなくても、いずれ分かる時が来るから。その時が来たら、どんな事があってもその絆を手放しちゃ駄目だよ。君にとって、絆が最大の強さになるから」



―――――――




「……絆が最大の強さか」

「あかね嬢?」

「あ、いえ。何でもないです」

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