桜空あかねの裏事情

「オレやあかねはまだ守ってもらう事が多いけど、これからもっと強くなるから」


目を逸らさず強く告げれば、朔姫は少し照れくさそうに微笑んだ。


「……ええ。頼りにしてるわ」


あかね以外にも信じ合える仲間がいる事もまた、自分を前へと突き動かしてくれるのだと実感する。


「そろそろ円卓の間に行ける?残ってる人達で今後の事を話してるの」

「おう!オレも行く………あ」

「どうしたの?」


不意に声を漏らした昶に、朔姫は振り向いて様子を伺うが、当の本人は立ち止まったみ動かない。


「昶?」

「すげぇ……」

「?」

「オレ今、すっごい事思い付いた!」

「え?」

「でもまずは、アーネストさん辺りに話した方いいよな?……そうだ、そうしよう」


――湊志さんはこの事を言ってたのか!
こんな当たり前な事を、今まで気付かなかったオレってバカだ。


「待ってろよ……あかね」


絶対助けてやるからな!


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