続 青薔薇姫



『次はー、水橋。水橋。』


電車の車内アナウンスが流れる。


……この駅でいいかな。


結構遠くまで来たと思うし。


この駅名全く聞いたことないし…。


……あたしはいったいどこにいるんだろう。


ここ……どこ?


改札を通って景色を眺めても、知ってる建物なんか何もない。


『ねー、君かわいいねー♪』


ナンパか…。


でも……ちょうどいいかも。


『ねぇ、ここどこ?』


『ん?君家出してきたの?ここはねー…。』


そう言ってナンパ男から聞き出したこの場所は、あたしが住んでた県の隣にある県だった。


あたし隣の県まで来たんだ……。


『で、俺と遊んでくれるの?俺″鬼蜘蛛″って族の総長なんだけど。』


族……?


鬼蜘蛛(Onigumo)……?


これがあたしの初めての、族との関わりだった。




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