続 青薔薇姫
その日からあたしは、夜の世界へと踏み入れるようになった。
結局アパートの1室に住むことになったんだけど、その家にいる時間は少なかった。
別に変なことはしてないけど、同い年くらいの男達とたむろってた。
昼は中学校に行って、夜になれば街に出る。
いつしかあたしのまわりには、女友達なんかいなくて、族の面子やホストなど、夜の世界の人達で溢れていた。
アドレス帳もその人達で埋め尽くされた。
……そんな生活を送っていたある日のこと。
『なぁ…、お前がそうか?』
あたしが人気のない裏通りを歩いていると、突然後ろから声が聞こえた。
こんなところにいるのはあたしくらいだから……あたしに話しかけてるんだよね?
あたしはゆっくり後ろを振り返った。
満月の光で照らされた顔は、びっくりするくらいイケメンで。
何より纏ってるオーラが、これまで感じたことないほど強くて。
……ただの不良じゃない。
あたしは一番にそう感じ取った。
『……誰?』
『お前俺のこと知らねぇのか?いろんな族の奴らとつるんでるお前が?』
ムッ
『あたし別に好きでつるんでるわけじゃないし。
ただ暇だからなだけだよ。それに向こうから近付いてくるんだから。』
あたしが軽く睨みながら言うと、その人はフッと笑った。