○○彼氏。【完】

「ちょ、やべーじゃん!!」


「ちっ、ぜってー潰すからな」


そうセリフを残して走り去っていく奴ら。


そして、俺はてっきり渚が呼んだのかと思ったけど、よく見てみたら1つ上の先輩で。


───これが、先輩との出会いだった。


最初は先輩の人柄に憧れを抱いているつもりだった。


だけどある日、いつものように先輩にスキンシップして別れたあと、教室で先輩が何か話している声が聞こえたから、チラッと覗いたとき、


「ないない!!年下とか有り得ないから!!」


と先輩が何やら全否定していた。


まぁ、たぶん俺のことだろうな。

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