○○彼氏。【完】
俺が思いがけない質問に驚いていると、
「べ、つに、嫌なら先輩のままでいいけど!!」
と、さらに赤くなりながら言った。
・・・・・ほんと、
「俺美帆のそういうとこも、全部好き」
「そういうとこって、」
美帆の言葉は俺の口によって遮られた。
ツンデレなとこ、なんて言ったら美帆はもっと顔を赤くして、ツンデレじゃないって言って怒るんだろうな。
そんなことを思いながら、俺は目の前にいる赤い美帆に、もう一度キスをした。
─拓真side 完─