○○彼氏。【完】

俺は女の涙を、手ですくいながら言った。


・・・・・俺、何してんだ。


自分でもびっくりするくらい、優しく触れた。


それは今にも壊れてしまいそうなくらい柔らかく、暖かかった。


こんな姿を見てしまってはほっとけるはずもなく、毎日無意識のうちに女の姿を探していた。


しかし、変なプライドが邪魔をして前と同じように接してしまう俺。


そんな時のバレンタイン。


「もう、今日で最後の告白にするから」



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