○○彼氏。【完】
「あ!!ちょっとあの店入って見てくるから、和希はそのへん見てて!!」
姉貴が走っていった先には、いかにも女らしさ溢れる店だった。
さすがに、あの中に入るのは勇気がいる。
そう思い、何気なく目を向けた先に顔を歪めて足元を見ている1人の女の子。
あれって・・・・・
なんとなく、その子に見覚えがあった俺は近づいて
「篠原?」
と、声をかけた。
俺の声にパッと顔を上げたのは、やはりクラスメイトの篠原渚だった。