○○彼氏。【完】
そんなよく知りもしない彼があたしに告白してきたことに驚いた。
まず話した記憶もなかったのに、前から好きでしたなんて、ちょっと信じられなくて。
「えと・・・・・・なんかきっかけとかあったっけ?」
と、あたしが聞けば
「あー、うん、まぁ・・・・・・全然大したことじゃなかったんだけどね」
そういって苦笑いした。
あたしの記憶にないってことはほんとに大したことじゃなかったんだろう。
普通ならそんな人からの告白なんて断るんだけど、何故か叶汰の告白は断るような気分ではなく。
「うん、まぁいいよ」
なんともあっさりOKしてしまった。