扉の向こう
かすかに遠くに将之の姿がみえたのだった。
私は叫んだ。
「将之ー!!」
すると私に気づいた将之は私の方へときてくれた。
それに気づいたおじさんはやばいとでも言うように走って行ったのだった。
「唯花、大丈夫か?」
おじさんの手が離れた瞬間にしゃがみこんだ私に将之が声をかけてくれた。
「怖かったよ‥‥」
怯えて震えがとまらない。
「もう大丈夫だからな?送ってくから帰ろう」
「うん‥‥」
さっきまでおじさんに捕まれていた腕を今度は将之に捕まれた。
でも恐怖感はなく安心感でいっぱいだった。
このとき私は将之に恋に落ちた。