扉の向こう
思った通り目の前の唯花は怯えていた。
「ばーか。本気にしちゃった?ってばかなのは俺か。ごめんな」
そう言うとなぜか俺は抱きしめてしまった。
言ってることとやってること一致してないとか思ったけど唯花も俺を抱きしめ返してくれた。
このかわいい生き物なんなの。
それから何分たっただろうか。
唯花は一向に離そうとしてくれなかった。
「唯花さーん?」
「ほえっ?あっ!」
はっとしたように俺から離れていった。