トーカタウンの子供たち
それから数日。

普通の猫に戻ったハリーは今もリンさんと一緒に暮らしている。
まだ眠っているだけかもと思うこともあったけど、最後の(ありがとう)がずっと耳に残っている。

リビングの椅子に座って窓をぼんやり眺める。
たぶんハリーが現れることはもうない。そんな気がした。

(ハリーはみんなを守って星になったんだ)
僕は呟いていた。
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