アンダーサイカ


「…な、何?やってるよ、ちゃんと…。」

視線に耐えられなくて、私は口を開く。


落ち着かない。
興味本位で見てるだけかもしれないけどこんな……監視みたいなマネは。



ヨシヤはニコニコ顔のまま、違う違うと手を横に振った。


「文句も言わず、従順に僕の手伝いをしてくれる豊花ちゃんが、可愛いなーと思いまして。」


「っ!?」


おずおずなんて生温いもんじゃない。私はギョッと、ヨシヤを見た。
まるで不審者でも見るような目つきで。


今まで薄々思ってたけどこの人ってもしかして、もしかして……、


「…ヨシヤまさか、

…ペド(幼児趣味)じゃないよね?」


「その単語はなかなか心をえぐります。」



学校の先生が言ってた“子供が大好きな大人”がこんなところにいたなんて…と若干引きかけた。

けどどうやらヨシヤは、ちゃんと意味があってそんな発言をしてるみたい。


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