アンダーサイカ


「…………。

豊花ちゃん、あのお客様方は何に見えます?」


突然、ニッコリ笑顔が私を見た。
どっちかというとヨシヤが何者なのかってことに興味があったけど。


「…わかんない。オバケ?」


「………うーん、少し…いやだいぶ違いますが、まあそれでもいいでしょう。」


どっちだ。


この人はとことん理解できないことを話すのが好きらしい。
私は思わず首を傾げる。



「地下街………きみ達の言葉で言うと、アンダーサイカでしたっけ。
ここで店を構える者は皆、あの“お客様”方のために商売をしているんです。
アンダーサイカで“お客様”とは、あのオバケ達のことを指します。」


それを聞いて、私のオバケを見る目つきは更に悪くなった。

あれをお客様って呼んで、ペコペコしなきゃいけないなんて…。
それなら普通の人相手に商売すればいいのに。


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