ヤンデレパーティー


「本当に、また悪趣味な物が増えたんじゃないの。ピカピカきらびやかで気が休まらないわぁ」


天涯付きベッドから色に至るまで、お嬢様オプションに統一された一画。


一画なのだ、この部屋すべてがお嬢様テイストではなく――いいや、天涯付きベッドそのものが場違いと言えよう。


「ワンルームアパートにこれはないわ」

八畳ワンルームに天涯付きベッドは悪趣味でしかなかった。


部屋の半分はベッドに占領されてんじゃないのかと、狭い部屋が更に狭く。ベッド以外の場所は至って質素。庶民的な家具しかなく、棚とてカラーボックスという。


「どこかの誰かさんの悪趣味で、朱耶ちゃんの体調が悪化しないか心配だわぁ」


ちらりと、お嬢様オプションを買い揃えた男をAは見た。


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