ヤンデレパーティー


「私というのは、ヤンデレだと思いたいのだよ」


「……、そんな俗語、どこで覚えたんだ」


「ああ、君の質問の意味を見透かそう。つまるところ、君は私がこんな俗語――いわゆる、現代の言葉を使うことこそが疑問なのだね。だが、言いながら君の疑問は解決している。正に、覚えたのだよ。正確にはあのヤンデレ狂いの原作者(アウトセット)に意味を聞いたのだ。

それを聞いて真っ先に私が思ったのは、先の言葉だ。私もヤンデレだと、私はそれだけ人間を愛していると豪語したのだがね、アウトセットには『ぜんぜん違う』と否定されてしまったのだよ」


「だからの“思いたい”か。――で、私に何を聞きたいんだ、お前は」


< 240 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop