ヤンデレパーティー
「ふ、ゆ……」
まさか大丈夫なのかと、思ったのは一秒ほど。
体が冷たいのに、尋常じゃない汗が服の色を変えるほどに出ていた。
右手は言わずもがな、大丈夫なんかじゃない。気を失っても、ショック死してもおかしくないというのに。
「これからは兄さんに毎日好きって言いたい。今まで言えずに我慢していたけど、もう言えるからいいや。兄さん、大好き」
告白のように照れながら笑う冬月に怖さを覚えたが――それでも秋月の大事な弟には違いない。
冬月を背負い、脱兎のように山を降る。
いきなりのことに冬月は驚くも、すぐに兄の優しさに気づいて、身を預けた。